じゃん。
表紙から多摩川クラシコ特集号です。
両監督と両チームのキーマン(フロンターレは山瀬功治選手、FC東京は長谷川アーリア選手)のインタビューが掲載されております。
同じ号に4人分のインタビューが載ることは珍しいと思います。
ボリューミーです。
特盛つゆだくです。
紙面スペースの都合やギリリギリトークだったので、泣く泣くカットした話題も多かったです。実際には本題とはあまり関係ないサッカー話もたくさん聞かせてもらいました。せっかくなんで、そこらへんの話も少しだけ倉出しますね。
風間監督はメディアの仕事も長くされてた方ですから、勉強になる話も多かったですね。
例えば、風間監督が使うサッカー用語。
インタビューでも「俺はポゼッションという言葉は使ったことがないよ」と話してましたが、基本的には「横文字を使わない」そうです。なぜかというと、横文字ほど抽象的なものはないから。
例えば「バイタルエリア」という言葉。
バイタルエリアっていっても何?ゴール正面の危険なエリアと言い換えているけど、それ以外は本当に危険じゃないの?場合によっては、3辺全部危険じゃないの?と。
メディアも現場もファンも含めて、そこを「正確に」説明できないまま、使ってるんじゃないの?と、言葉が一人歩きしがちな風潮について指摘していました。
では風間監督はどうかというと、インタビューなどでは「風間語」と言われる独特な言い回しをしていますが、実際の練習現場で用いるキーワードって、「相手の背中を取れ」とか、確かに徹底的に簡潔な日本語なんですよね。
もちろん会話の流れで便宜上使用していることもあるのでしょうが、自分発信の場では使わないのがポリシーのようです。
耳障りのいい横文字のキーワードを使って、ちょっと背伸びしたい気分ってありますからねー。僕も含めて、心当たりがあるサッカーファンもあるんじゃないでしょうか。なるほど、と思いましたね。サッカーを伝える側としても、もっと精進せねばなりません。
山瀬選手のインタビューについても。
話を聞いていて印象的だったのは、彼のケガに対する向き合い方です。
「毎回『ケガは治る』と思ってやってますから。これだけ医学が発達しているので治らないケガは少ないと思ってます」
だから、「あとはそこまで自分が頑張れるかどうか。それだけだと思いますよ」とサラリ。
思わず「その捉え方はすごいですよ・・・」とつぶやいてしまったのですが、「いや、みんな僕のことを『すごい』と言ってくれるのですが、僕以外の人も同じ立場ならできますよ」
そしてその後に続けた言葉が、「だってサッカーがやりたいんですから」。
しびれましたね・・・・このくだり、インタビュー本編ではカットされましたけど・笑。
そんな今日のエルゴラ・・・・みなさん、どうぞよろしくお願いします。150円です。