サイゾー9月号「タブーな本」特集。

 どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
実は今回、雑誌「サイゾー」さんでお仕事をさせてもらいました。
 9月号の特集は「タブーな本」。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 僕がお手伝いさせてもらったのは「スポーツ本のタブー」のコーナー。
作家・佐山一郎さんと写真家・ノンフィクションライター・宇都宮哲壱さんによる、スポーツタブー本の対談を担当させてもらいました。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
スポーツ界のタブーに触れた本について4ページにわたってあれこれ対談してもらってます。テーマがテーマなので、内容もなかなか過激。
対談で語られている書籍のラインナップはこんな感じです。
レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか/ヴァンサン・デュリュック

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Gファイル―長嶋茂雄と黒衣の参謀/文藝春秋

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ディエゴ・マラドーナの真実/ジミー・バーンズ

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盗まれたワールドカップ/デヴィッド ヤロップ

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人種とスポーツ – 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)/川島 浩平

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オシムの伝言/千田 善

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祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ/慎武宏

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女に生まれて男で生きて 女子サッカー元日本代表エースストライカーと性同一性障害/水間 百合子

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無敵のハンディキャップ―障害者が「プロレスラー」になった日 (文春文庫)/北島 行徳

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ファンタジスタ (集英社文庫)/星野 智幸

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フーリガン戦記/ビル ビュフォード

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話題はサッカーのことが多いので、興味のある方はチェックしてみてください。
よろしくどうぞ。
サイゾー 2012年 09月号 [雑誌]/著者不明

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今日のエルゴラ。

 今日のエルゴラです。
ロンドン五輪組が帰国後、初めてJに試合に出場するということもあり、表紙は彼らです。
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フロンターレからの五輪戦士・安藤選手も写っております。レアです。
そして2~3面では神奈川ダービーのプレビュー。ひさびさに見開きカラーです。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
プレビューのほか、前節と変化を打ち出した予想スタメン、福森選手のコラム。そして見所となりそうなセットプレーの攻防に注目。風間フロンターレはセットプレーでの失点が少ないことなどに触れたコラムもあります。
 締め切り時間の関係で盛り込むことはできなかったのですが、昨日の練習後の囲み取材では、相手のセットプレーに対する意識を風間監督に聞いてみました。横浜Fマリノスはここがストロングポイントでもありますので。「試合をしっかり支配できれば、相手のセットプレーの数は減る。それでもセットプレーになったときはそのときで、対処してもらうだけだよ」と案の定の返答。
「そんなに高さとか速さで戦う戦い方はしていない。だから、選手がどれだけ集中してやれるか。そこにフォーカスはしていない。いつも通りやるだけだよ」と特に意識はしてないようでした。ふむふむ。
 ちなみに風間監督と樋口監督は同学年でもあります。
この代は、京都の大木監督、前大宮監督の鈴木淳さんなどJ監督が多いですよね。
樋口監督については「真面目だからね」と一言。「俺も真面目だし、お互いに真面目同士。気を使ってそんなにしょっちゅうは話さないよ」なんて言ってました。「お互い真面目同士」という部分には若干ひっかかりましたが。
 監督対決も注目ですね。
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風間八宏 FOOTBALL CLINIC Vol.2 [DVD]/風間八宏

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日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)/風間八宏

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「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術/風間 八宏

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ロンドン五輪、選手村でのあれこれ。

 最近あまりサッカーの話題を書いてなかったので、サッカーライターらしいブログ記事を更新します。
 今週のトレーニングからロンドンから帰国した安藤駿介選手がチームに復帰していました。
 GK権田選手の控えという立場で臨んだ安藤選手。権田選手が6試合フル出場したため、残念ながら、出場機会はありませんでした。
 ただそれでもたくさんの刺激を受けたようで、感想を聞くと、「オリンピックという舞台よりもデ・ヘアに衝撃を受けた」と話してくれました。そのへんの話は明日のエルゴラにも(小さいスペースですが)書いたので、ここでは書ききれなかったピッチ外の話を。
 オリンピックといえば、やはり選手村ですよね。
思わず「有名な選手いた?ボルトに会った?」とかミーハー丸出しで聞いてしまったのですが、すでに大会終盤だったこともあり、選手はだいぶ少なくなっていた時期だったとのこと。
 日本人選手もあまりおらず、なでしこや女子バレーの選手ぐらいしか会わなかったとのこと。ただ世界各国の女子バレーや女子バスケの選手の体格にはさすがに驚いたみたいで、「なかなか自分より大きい女子は見ないですからね」と苦笑いしてました。185センチ、79キロの安藤選手より体格の大きい女子・・・なかなかいないっすよね。
 最初はみんなも「選手村だー」とテンションがあがったらしいのですが、実際に体験してみると、それほど快適ではなかったみたいです。
 まずそれまで泊まっていたホテルよりもベッドが窮屈だったり(たぶん普通サイズなのでしょう)、食事も特別美味しかったわけではなく(安藤選手は唯一美味しかったピザばかり食べていたそうです)、絶賛の言葉は控えめでした・・・みなさん、察してください(笑)。
 五輪という目標にしていた大きな舞台は終わりましたが、次の目標を聞くと、やはり「チームで試合に出ること」と言い切っていました。
「いつも以上にやらないと。チームで出てないので、まずはチームで出て活躍しないといけない。出番がないとモチベーションも下がりかけますが、それでも落とさないようにやる」
西部選手、杉山戦選手の壁は高いですが、安藤選手のさらなる進化を期待したいですね。
日本代表 激闘録 U-23日本代表&なでしこジャパン ロンドンオリンピック2012 サッカーア…/ジェネオン・ユニバーサル

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ロンドン五輪サッカー女子代表応援MAGAZINE なでしこジャパン!!/オークラ出版

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スラムダンクに学ぶ人たち〜「明日対局」。

 渡辺竜王のブログ本「明日対局」読了。
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 将棋と競馬の話が中心ですが、わりと漫画の話も出てきます。
 例えば、漫画スラムダンクからヒントを得た「8五飛戦法」の使い方を紹介してました。
 将棋の戦法というのは最新形とその対策が常に棋士によって研究されている世界。「今日の常識は明日の非常識」ではありませんが、一時期猛威を振るった「8五飛戦法」も新山崎流の登場により衰退しつつありました。
 でも「8五飛戦法」もまだまだ有効なんだ、というのが渡辺竜王の主張。
もちろん「8五飛戦法」を決め打ちして使うのではなく、ほかの戦法を織り交ぜながら使うことで相手の意表を突ける、という考えです。
 そしてこの論理がスラムダンクを読んで学んだそうです。
そう、山王戦、沢北との1on1で普段は出さないパスをあえて2回出すことで選択肢をしぼらせず後手に回らせてドリブルを仕掛ける、という流川の駆け引きですな。
 ちなみに全く同じことを中村憲剛選手も言ってたことあります・笑。
「レナトがドリブルだけじゃなくて、パスも出すようになれば相手も困るんだけど・・・・流川くんみたいに」といった具合に。
 あとパウロも、山王戦で流川が「一つ忘れているぜ」と沢北に言い放って3ポイントシュートを決める場面が一番好きだと言ってましたね。ああいう何してくるかわからない選手になりたい、と。
・・・・将棋界からもサッカー界からもバイブルになってるバスケ漫画・・やっぱりすげぇっていう話でした・笑。
まぁ、フロンターレで一番、流川っぽいのは、黒津選手な気がします(←誰も聞いてません)。
明日対局。/マイナビ

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スラムダンクをまだ読んだことのない人は絶対に読むべきです。人生、損してます。
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スラムダンク全31巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]/井上 雄彦

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スラムダンク『あれから10日後-』完全版/井上 雄彦

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永世竜王をかけた一戦を追った情熱大陸。3連敗のあと、渡辺竜王が立ち直ったのも実はスラムダンクのあの台詞が・・・
情熱大陸×羽生善治・渡辺明・佐藤康光・谷川浩司 [DVD]/羽生善治,渡辺明,佐藤康光

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京急将棋まつり。

 昨日は京急将棋まつりに。
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 8日から12日までの5日間開催されていて、昨日が最終日でした。
メインゲストも日替わりで森内名人、羽生二冠、佐藤王将、渡辺竜王が登場するなど豪華です。
 僕は最終日に参加。
渡辺竜王のサイン会と席上対局などが開催されていました。一般参加の将棋大会も開かれていたりしてすごい人でしたわ。
 お目当ては渡辺竜王のサイン会です。
書籍コーナーで渡辺竜王の新刊「明日対局」を購入してサイン会に参加。「明日対局」は渡辺竜王のこれまで書いてきたブログを書籍化した内容です。
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 渡辺竜王のサイン会には長蛇の列が・・・。
棋士のサインって筆で丁寧に書いてくれるので、列が進むのに時間がかかるんすよ。
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 まだ若いのに貫禄たっぷりな渡辺竜王。どことなくルーニーに似てました・笑。
いくつかの漢字候補から好きなのを選べるのですが、僕は「前新」と書いていただきました。
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 ちなみに息子がサッカーにはまっているらしく、練習を見学したときの話がわりとブログに出てきます。子供は海外サッカーが大好きで、サッカー雑誌の誤字を発見するほど読み込んでいるそうです。あと渡辺竜王の奥さん(囲碁女流棋士)のブログはシュールな子育てネタが多く、かなり面白いので、おすすめです。
 隣では先崎学八段のサイン会も。
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 先崎さんのエッセイは面白いので、昔から読んでいます。
この人のせいで、僕の中で佐藤康光王将は、いまだに「モテ光くん」です・笑。
ただ一般的には、先崎さんは「3月のライオン」の監修をされている方といってほうがいいかもしれませんね。
席上対局では渡辺竜王と阿久津七段の対局。
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 解説は先崎さん。
「この2人は、将棋界の中でも特に筋がいい2人だと思うんですよ。筋が悪い棋士?・・・うーん、名前はのどまででかかっているけど、やめておきます」などと軽妙なトークで場を盛り上げておりました。対局は93手で渡辺竜王が勝ちました。
 帰りはデパート上の階にあるレストランフロアでとんかつ「和幸」で夕食。渡辺竜王のサインも無事ゲットできたし、ホクホクでしたわ。そんな日曜の休日でした。
渡辺竜王の書籍。
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先崎さんのエッセイのおすすめ。将棋に詳しくない人に読んで欲しいです。
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今宵、あの頃のバーで (将棋連盟選書)/マイナビ

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僕らがサッカーボーイズだった頃

 こんばんは。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
今回紹介するサッカー本はこちらです。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 「僕らがサッカーボーイズだった頃」
カンゼンさんから、いしかわごう宛に献本いただきました。ありがとうございます。
 平たく言うと、プロサッカー選手がどういう少年時代を過ごしてきたのかを紹介した本です。
ちょっと大げさに言うと、どんな環境でどういう風にして、その人格が形成されてきたのか。家族や少年時代のコーチなど恩師の証言を中心に構成されて明かされています。もともとは「ジュニアサッカーを応援しよう」に掲載されていた内容を収録した一冊とのこと。著者は元川悦子さんです。
 収録されているのは、香川真司や岡崎慎司など現在フル代表でも活躍している有名選手13人。発売時期が7月30日でしたので、タイムリーなロンドン五輪メンバーも、オーバーエイジの吉田麻也を筆頭に、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一の5人が登場していました。
 この本を読むにあたって僕が興味を持った部分は、その選手のサッカーに対する「意識」の持ち方ですね。
 現在プロとしてプレーしている彼らが、サッカーに対して真摯に向き合い、そして取り組んでいるのは当然ですが、少年時代というのは、プロフェッショナルになるはるか前の段階。その時代に、サッカーに対してどういう意識で向き合っていたのか。そこに興味がありました。
・・・・いやー、でもね。
やはりプロとして第一線で活躍し続ける選手は、みな少年時代から志が高いわー。
 例えば食生活。
ロンドン五輪では主将としてチームを牽引した吉田麻也選手は、中学生時代にファーストフードや炭酸をシャットアウトしていて、両親がマクドナルドのハンバーガーを買ってきたときも、袋の匂いを嗅いでじっと我慢したそうな・・・もちろん美談になりすぎているのかもしれないけど、中学生のときから、それだけサッカーに対して自分を投資していたということですからね、うん。こういうエピソードがバンバン出てきます。
 あとは、有名選手のそれほど有名ではないエピソードもちょいちょい読めるのがいいですね。
権田修一選手がキーパーを始めたきっかけが元アメリカ代表GKのトニー・メオラだったとは知らなかったです・・・チョイスが渋すぎるわ。アメリカ大会見てたら、カンポス(メキシコ)あたりに惹かれそうなものだけど。
 個人的には、川口能活選手の回が好きかな。
プロになってからの彼の歩みや清商時代のエピソードはよく知ってますが、東海大一中時代の話が中心だったのは堪らなかったですね。
 巻頭は、今をときめく香川真司ですが、吉田麻也、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一などロンドン五輪組がメインですね。五輪をきっかけに彼らに興味を持ったサッカーファンは読んでみるといいかもしれません。そしてサッカー少年を持つ親御さんの参考書とも言える一冊です。
僕らがサッカーボーイズだった頃 プロサッカー選手のジュニア時代/カンゼン

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吉田選手のブログ本。めちゃくちゃ面白いです。
サムライDays、欧州Days/学研マーケティング

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ナリキン!第五局:神の一手。

 
 月刊少年チャンピオン9月号。
月刊 少年チャンピオン 2012年 09月号 [雑誌]/著者不明

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将棋×サッカーの漫画「ナリキン!」はセンターカラーでした。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 サタン鳥栖戦、後半になり成金が公式戦に出場しております。
それに伴い、将棋×サッカー漫画も本領発揮といったところでしょうか。将棋の戦法、駒の特徴をサッカーに落とし込み、試合展開に反映させながらストーリーが進んでいます。矢倉戦法、居飛車などの単語が出てきますが、監修の野月先生がしっかりサポートして解説しているので、将棋に詳しくない人でも問題なく読めるかと思います。
 主人公・成金のポジションは、フィールド全体を見渡せるということもあり、ゴールキーパーなのですが、今後はどうなるんでしょうか。やはりサッカー漫画ですから、漫画的な描写もゴールに絡む仕事もしないと盛り上がらない気もしますし・・・どうなっていくのかな。
 ちなみに今日、川崎フロンターレはサガン鳥栖戦。デーモンに注意せねば。
このナリキン!は最近のNHK将棋フォーカスでも特集が組まれたりと、最近は知名度と人気がグングンあがってきています。次号は巻頭カラーだそうです。
9月には待望の単行本1巻も発売されますよ。面白そうだから読んでみたいけど雑誌までは・・・という方は、ぜひ単行本をチェックしてみてはどうでしょうか。
ナリキン!(1) (少年チャンピオン・コミックス)/鈴木大四郎

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将棋初心者におすすめの戦法解説本。
出だし4手で知る石橋幸緒の将棋レシピ―知ると、もっと楽しい将棋・序盤の指し方/石橋 幸緒

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なでしこジャパン:アメリカ戦分析&総括。

 なでしこジャパン、銀メダルでした。
少し冷静にアメリカ戦の戦いぶりを振り返って見ようと思います。ちなみに長文です。
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 まずゲームの入り方ですね。
 ブラジル、フランス、アメリカ。
決勝トーナメントになってからの対戦相手は、いずれも立ち上がりに猛ラッシュを仕掛けて主導権を奪おうとするゲームプランを採用してきました。過去2戦はなでしこがそれをうまく耐え、徐々に反撃して先手を奪う展開に持ち込みました。しかしこのアメリカ戦では開始8分に失点。大会通じて、初めてビハインドを背負う展開を余儀なくされたわけです。
 これは試合の大きなポイントでした。
というのも、日本が前に出ていかざるを得ない展開になると、そのスペースをカウンターで狙って抜け出すアメリカのモーガンが猛威を振るうのは自明の理。もちろん大型ストライカーのワンバックもいるのだけど、なでしこのCB岩清水・熊谷にとって、この状況でやっかいなのはむしろスピードのあるモーガンのほう。去年のW杯決勝延長後半、岩清水選手はモーガンをプロフェッショナルファールで防いで退場した場面を覚えている人もいたでしょう。
 最終ラインとモーガンとの駆け引きは、戦前から試合の肝だったと思うのですが、一点ビハインドになると、やはりメンタル的な主導権は相手に傾いてしまう。実際、アメリカがカウンターを仕掛けてきたとき、なでしこの最終ラインはアタックにいかず、ズルズルと下げて対応する場面が目につきました。後半に喫した2失点目は、その典型。右サイドに流れたモーガンをケアしながらズルズルと下がってしまい、結局、坂口選手はボールを運んでいたロイドに対するアタックにいけず、そのままミドルシュートを決められてしまった。この大会の劣勢を支え続けてきたなでしこ守備陣でしたが、決勝に関していえば、やはりこの綻びは悔やまれます。
 攻撃に関していえば、澤の攻撃参加、大儀見のポストプレー、そして川澄の突破などは随所で見られましたし、決定機もありました。しかし何かが噛み合い切らないと言うのかな・・・・宮間もフリーキック以外、流れの中でのプレーにやや精彩を欠いていたのが気になりました。
 それでも後半2失点を喫した後、すぐに大儀見のゴールで追撃。その後は一進一退の攻防が続き、佐々木監督も勝負所で鮫島を下げて岩渕選手を入れて前線を活性化。鮫島が下がったことで3バックとなり、前線に人数をかけて、前からのプレッシングを強めることで高い位置からも積極的にボールを奪いにいきました。
 そして、これが相手最終ラインのトラップミスを誘い、岩渕の決定機を呼び込みます。もしかしたら、これはこの試合最大のハイライトだったのかもしれません。ドリブルで持ち込み、GKホープ・ソロとの1対1。
 岩渕選手はたぶんソロが先に動くのを待っていたと思いますが、そこは老獪なソロ。ギリギリまで動かず、結果的には岩渕がシュートを打たされた格好になったように思います。甘いコースのシュートをソロがセーブし、アメリカは最大のピンチを乗り切りました。そしてロスタイム2分をしのぎ、タイムアップ。アメリカが去年のW杯の雪辱を果たし、なでしこは準優勝となりました。
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 銀メダルという結果をどう受け止めるのか。
人それぞれあると思います。負けは負けですし、金メダルを狙っていて持ってかえれなかったのだから、批判の声もあるかもしれません。それに試合内容やモロモロに目を向ければ、反省点を指摘したくなる部分も多々あります。
 それでも、僕個人としては褒め称えたい銀メダルです。
まず昨年のW杯優勝によりなでしこジャパンを取り巻く環境は大きく変わりました。それこそ、彼女たちが勘違いして、天狗になってもおかしくないぐらい持ち上げ方をされました。今回の五輪も、気づいたらどこか優勝して当然、のような危険な空気が世間にはありました。彼女たちが受けたそのプレッシャーは、かつてないほどだったはず。
 ピッチ内でも同じです。W杯チャンピオンとして、対戦相手からは徹底的にマークされます。日本のサッカー界は今までそういう立ち位置で世界大会に臨んだことがありません。正直、ベスト8ぐらいでコロッと負ける可能性もあるんじゃないか?とも思っていました。
 そんな中でも、彼女たちは決勝まで勝ち進んだ。決してすばらしいサッカーをしてわけではないですが、とにかくしぶとく勝ち進んだ。このたくましさが素晴らしかった。
 もちろん金メダルを取れなかったのは残念ですよ。
でも04年のアテネはベスト8、08年の北京でベスト4、そして今回は銀メダル。00年のシドニーにいたっては五輪出場権を逃している国です。右肩上がりの成長をしている証拠で、十分に立派だと思います。
 それに、確実にチームが進化していたことも評価したい。
というのも、去年のW杯でアメリカにPK戦の末に勝ちましたが、実力的には、10回対戦しても、1、2回勝てるかどうかというぐらい、圧倒的な力の差があると感じました。しかし今回は10回対戦したら、4回ぐらいは勝てるんじゃないか、ぐらいの感覚になっていたからです。負けたけど、去年よりも王者・アメリカとの差は去年よりも確実に縮まっているようにも感じました。だから、評価したいです。
まだまだ書きたいことはありますが、長くなったので、このへんで。
 早起きした人、眠い目をこすって試合を見た人、おつかれさまでした。
 男子の3位決定戦も期待しましょう。
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