本日は、立川に先月オープンしたスポーツ居酒屋「KITEN!」さんにお邪魔してきました。
店長さんは博多出身でアビスパ福岡大好きなのですが、店内には各サッカークラブのポスターがたくさん貼ってあります。
奈良クラブのポスターまで!!
しかもポスターをよく見ると、川崎フロンターレと提携を結んだときの岡山選手、矢部GMと武田社長による記念写真も掲載されてました・・・他クラブのポスターに登場しているJリーグクラブの社長なんて見たことないよ・笑。もちろん東京のクラブであるFC東京、東京ヴェルディ、町田ゼルビアのポスターはズラリ。なおフロンターレのポスターも貼りたいそうですよ・・・お店まで送ってくれれば貼るそうです。
アビスパ福岡サポーターである鈴木大四郎先生が表紙を描いてくれた「将棋でサッカーが面白くなる本」のサイン本を渡すと、とても喜んでくれて、そのまま飾ってくれました。
将棋でサッカーが面白くなる本―3日で理解できる将棋戦法入門/朝日新聞出版
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食事をしながら店長とお話しつつ、店内で98年のJ1参入決定戦を描いた金子達仁さんのノンフィクション「神を見た夜」のビデオを流してくれました。
15年前、J1リーグ参入を目指すJFL川崎フロンターレとJリーグ最下位のアビスパ福岡による一発勝負。
中西さん、久野さん、鬼木さんがスタメン。時代を感じますね。試合映像を織り交ぜながら、選手がその場面で何を考えていたのを独白しています。中西さんは博多の森まで足を運んで、当時のことを振り返っています。壮絶な一戦で、フロンターレがリードして迎えた後半ロスタイム、信じられない事故が起こるわけですが、いやはや、今みても・・・です。
・・・とまぁ、そんな映像を見つつも、楽しく過ごさせてもらいました。
気軽に入ってご飯を美味しく食べられる居酒屋ですので、近場のサッカーファンはぜひ一度「KITEN!」に足を運んでみてください。
立川の「KITEN!」
店内には、いしかわごうのサイン入り本もありますよ・笑。
神を見た夜(ビデオ)/文藝春秋
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アビスパサポーターの鈴木大四郎先生のナリキン!もよろしく。
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グラゼニ13巻が出た〜野球とサッカーの代理人事情は違う?
最近読んだ漫画。
グラゼニ(13) (モーニングKC)/講談社
¥600
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グラゼニの最新刊13巻。
ジャイキリの30巻と一緒に買いました。
今回は、凡田が代理人ビジネスに巻き込まれる(?)話の導入といったところでしょうか。よく考えたら、この漫画のタイトルは「グラウンドには銭が埋まっている」の略ですからね。年俸交渉うんぬんならば、当然、代理人サイドのスポーツビジネスの話も登場してくるわけです。メジャー挑戦(?)も睨ませるべく、凡田に接近する代理人の話でした。
代理人の話を読んでいて思ったのですが、プロ野球に限れば、代理人をつけるというのはあまり一般的じゃない印象がありますよね。グラゼニでも、キャリア10年の凡田が自ら球団と年俸交渉していますから。サッカー界では、Jリーガーでも代理人をつけるのがわりと一般的なので、そのへんの感覚はちとわかりませんが、プロ野球の場合は、メジャーに行くときやFA宣言などで初めて代理人が必要になる、みたいな文化なんですかね。
ちなみにJリーガーでも、代理人をつけていない選手はいます。特に高卒若手は代理人をつけていないケースがほとんどだと思います。プロ入り前からよほど注目されていたり、本人に海外志向が強かったりする選手は別ですが、C契約、B契約の若手はほとんど代理人をつけていないのではないかと。交渉の場には、両親が同席することが多いみたいです。
一方、キャリアが10年以上あるベテランになると、さすがに代理人はいて当然ですが、昨年引退された伊藤宏樹さんのように、代理人をつけずに13年間プレーして現役生活を終える選手もいます。フロンターレ一筋でしたし、移籍しなかったので必要なかったという判断だったみたいです。
あと、これは素朴な疑問なんですが、選手は最初はどうやって代理人を探すんですかね?
まさかタウンワークで探すわけにもいかないですし笑、やはり選手同士の口コミの評判やネッコワークで代理人や事務所を紹介してもらうんですかね?・・・ちょっと気になります。
話がそれた・・・これはグラゼニの感想だった。
あと今回も「ユキちゃんとの恋バナ」ネタ。
なんか付き合ってもないのにプロポーズするかどうかとか、話が進んでいるのか進んでいないのか、この二人の仲はどっちなんでしょうか。グダグダで面白いです、逆に・笑。
グラゼニ コミックセット (モーニング KC) [マーケットプレイスコミックセット]/講談社
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代理人、移籍関係のサッカー本。
サッカー代理人 (日文新書)/日本文芸社
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サッカー選手の正しい売り方 移籍ビジネスで儲ける欧州のクラブ、儲けられない日本のクラブ/カンゼン
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アウターゾーンの続編が出てますよ。
先日、「今月、アウターゾーンの続編2巻が出るみたいです」と何気なくつぶやいたら、「2巻!?・・・っていうか、アウターゾーンの続編出てるんかい!」という反応をけっこういただきました。
そうなんですよ。
「アウターゾーン リ:ビジテッド」という、下を噛みそうなタイトルで復活しています。
アウターゾーン・・・懐かしい人は懐かしいと思います。
もう20年前になるそうですが、いわゆる600万部発行していた週刊少年ジャンプの黄金期に4年ぐらい連載されていた漫画ですから、知名度はかなりある漫画だと思います。
ざっくり説明すると、毎回1話完結の短編ミステリーホラーと言ったところでしょか。もっと、わかりやすく説明すれば、世にも奇妙な物語ですね・笑。あんな感じで毎回いろんな登場人物による不思議な話が展開されていく物語です。タモリさん役の案内人が、ミザリーというお姉さんでした。
こういうミステリーのショートストーリーものの場合は、登場人物が不幸な結末が多いんですけど、それを裏切ってハッピーエンドで終わるのが特徴でした。それこそ第2話の「幸運の首」なんて、当時読んでいて金持ちで終わる結末に驚いた覚えがあります。
ドラゴンボールやスラムダンク、幽遊白書、ろくでなしブルース、ダイの大冒険のように看板争いをしていた漫画ではないですが、存在感はありました。バトルものがジャンプ漫画の王道、いわばストレートならば、アウターゾーンは変化球でうまく戦っていたタイプですよね。一話完結で取っつきやすいですし、あの時代のジャンプに4年も連載していただけあって、根強いファンがいたみたいです。僕も好きでした。単行本も持っていましたが、各話のつなぎページで作者がそのストーリーの裏話や思い入れを語っていて、それがけっこう面白かったんですよ。
この「リ:ビジテッド」の単行本でもそのスタイルが継承されていてgoodです。巻末には連載当時の裏話もありましたよ。2巻は今月16日に出るみたいです。
アウターゾーン リ:ビジテッド 1 (ホームコミックス)/ホーム社
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ジャイキリ30巻。
最近読んだ漫画。ジャイアントキリングの30巻。
GIANT KILLING(30) (モーニングKC)/講談社
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1月の宮崎キャンプ一次取材中に発売されてたんですけど、宮崎のコンビニには置いてなかったんですよ。結局、キャンプ取材の帰りに空港の本屋で買いました。
書評というより感想だけ。
今回は・・・かなり来ますね。
タッツミーが、言葉ではなくプレーで選手達に伝えたメッセージ、グッと来ます。
この漫画は、監督が主人公のサッカー漫画です。
その主人公が「サッカーの主役は選手なんだ」と説く・・・その意味を考えさせられます。
あと、狙ったものなのかどうかはわかりませんが、この巻が発売するタイミングが、Jリーグのシーズン開幕を控えている今の時期ってのも良いです。今回は特に現役選手に読んで欲しい巻ですから。Jリーグの各クラブは、この巻だけでも選手に読ませても良いんじゃない?ってぐらいです。言われなくても読んでいるJリーガーも多い漫画だと思いますが。
ツジトモ先生は、スラムダンクの井上先生をとても尊敬していると聞いたことがあります。読んでいると、どことなくその影響を感じますな。
スラムダンクは31巻まで。ジャイキリは現在30巻・・・もう少しで並びますね。
ただそろそろ本棚のジャイキリコーナーが置き場所に苦しくなってきたのも事実・笑。
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ジャイキリ読んで〇〇してきました (モーニングKCDX)/講談社
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伊藤宏樹さんにインタビューしました。
仕事というのは忙しいときにやたら重なるもので、宮崎一次キャンプから戻って来てからのこの2週間、物凄い量の仕事やら原稿やらに追われておりました。
週末締め切りの原稿はまだ少し残っておりますが、今日の夕方でとりあえず峠は越えました。きつかったー・・・ようやく人間らしい生活に戻れそうです。
ということで、久々にブログを更新。
とはいっても、今週はほとんど自宅にこもってひたすら仕事に取り掛かっていたわけですが。ただ一日だけ外出しました。朝からフロンターレの事務所に。
集客プロモーション部で働き始めた伊藤宏樹さんにインタビューさせていただきました。
2月下旬に発売されるフロンターレ特集のフットボールサミット。
その中で伊藤宏樹×天野春果×恋塚唯による「激動の歴史!プロモーション活動の舞台裏」なる座談会を担当させてもらったのですが、実はこの座談会の流れが伊藤宏樹さんのプロモ部入社のきっかけにもなったみたいです。本人に確認したところ、「僕の運命を変えた座談会です」とちゃんと公認してくれました・笑。
座談会がどんな模様だったのかは、「本を読んでください」としか言えないのですが、この座談会から約2週間後の急展開ですからね。新体制発表会ではスクールコーチ就任が告知されていましたし、そこからの事業部入りでしたので、予定を全て変えてもらうことになり、いろいろ大変だったみたいです。
2月から社員として本格的に働き出したわけですが、「満員電車が・・・」、「身体を動かしたい・・・」と、まだまだ慣れてないようでした。その一方で、「まだ名刺もないんですよ。でも机はもらいました!」と嬉しそうに語っておりましたけどね。まだ働き始めですが、天野部長も「宏樹は、わからないことをちゃんと『わからない』と素直に言えるから、大丈夫!」と太鼓判を押しておりましたよ。
ちなみに伊藤宏樹さんが常に心がけていた「謙虚な姿勢と感謝の気持ち」という言葉は、選手時代に天野春果部長に言われた言葉なのだそうです。「これからは謙虚な姿勢だけではなく、大胆にやっていくことも大事ですね」と微笑んでました。
35歳の新入社員・伊藤宏樹さんが仕掛けていくプロモーション企画、楽しみにしたいと思います。
伊藤宏樹×天野春果×恋塚唯による「激動の歴史!プロモーション活動の舞台裏」の座談会も掲載されているフットボールサミット。
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こんな表紙です。発売はちょっとだけ先ですが、読み応えは抜群です。よろしくどうぞ。
将棋好きな伊藤宏樹さんも実は持っている僕の本。サッカーファン向けにやさしく、面白く将棋との関わりを書いております。こちらも、よろしくどうぞ。
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風間監督のロングインタビュー〜得点王あるある?
宮崎キャンプで行ったフットボールサミット取材。三日連続インタビューの最後は、風間監督でした。
普段の囲み取材で聞けない深いことを、ロングインタビューでたくさん聞かせてもらいました。いやはや、面白かったです。
ときに「非常識」とも言われる風間監督のサッカーですが、「俺がいつも言っているのは、一番確率の高い選択をしろということなんだよ。だから、ものすごく現実的かつ堅実なサッカーのはずなんだけどなぁ・・」と首をひねっていたのが印象的です・笑。
「サッカーは発想のスポーツだから」という言葉が、すごく頭に残っています。やっぱり風間さんの肝は、ここなんでしょうね。選手の発想を引き出すために、あえてポジションをコンバートさせるのは日常茶飯事。大学時代、中盤の真ん中をやっていた選手にサイドバックを命じたら「僕は右サイドをやったことがないんです」と言ったので、「お前、試合中に右サイドに一回も移動したことないのか?」、「それはあります」、「じゃあ、その時間が長いだけだ」と一蹴したエピソードとか、風間監督らしいですな。
あとは「得点王の生むチーム、あるある」みたいな話も。
昨年、大久保嘉人選手が得点王に輝いたのは記憶に新しいところだと思いますが、風間監督は筑波大監督時代にも関東大学リーグ得点王をチームから生み続けています。
でもチームの中に得点王争いをしている選手が居ると、シーズン終盤の試合中は、ゴール前の決定機が来ても、みんなが無理矢理その選手に点を決めさせようとするパスを出すことが増えて、試合のリズムが微妙におかしくなることもあると苦笑いしていました。
そういえば、去年のフロンターレも、シーズン終盤はゴール前でとにかく大久保選手に点を取らせようとボールを集めてギクシャクした試合がありましたね。アウェイのレッズ戦とか・笑。
正直、去年、大久保選手があれだけゴールを量産したのだから、まわりは風間監督をもっとちょっとぐらいは評価しても良いと思うのですが、本人は「俺は大丈夫だよ、褒められない人間だから」と笑ってました。「ただポポヴィッチには褒められたけどね。『(大久保が点を取れているのは)お前のおかげだろ?』と」。そんなことがあったのね。
・・とまぁ、ここに書いたのはこぼれ話で、本編ではガッツリとサッカーの話を聞いております。風間監督のインタビューってまとめるのが超大変なのですが、頑張りたいと思います。
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稲本選手と井川選手の対談。
こんばんは。宮崎キャンプから戻ってきてからは、ひらすらフットボールサミットの原稿を書いております。ほぼ自宅にカンヅメ状態です。
今日はインタビュー取材での裏話でも。
ボランチの稲本選手、センターバックの井川選手の対談企画を行いました。
ピッチでタテ関係を構成している二人に、フロンターレのサッカーにおける「後ろからの景色」について語り合ってもらう・・・・はずだったのですが、今年の稲本選手はDF登録なんですよね。対談をした日の紅白戦でもCBのポジションに入り、井川選手とはタテではなくヨコに並ぶ関係になってプレーしていました。今年はチーム事情によって、ボランチとCBの両方をこなすみたいです。
チームのスタイルについても語ってもらいました。
ただ「普通の対談」をしても面白くないので、漫画好きのお二人に、スラムダンクに登場した豊玉高校の「ラン&ガンスタイル」を引き合いに出しながら、スタイルと結果と両立させるチームとしての難しさを語ってもらったりね。お二人の考え方が垣間みれて面白かったです。
ちなみに井川選手がスラムダンクで好きなシーンは、三井寿の「バスケがしたいです・・・」だそうで、稲本選手から「ベタやなぁ」と言われてました・笑。
もちろん、プライベートで仲が良いこの二人ならではの話題も。稲本選手がフロンターレに来たこの4年間で、お互いに独身→結婚、そして井川選手はパパにもなるなど、私生活でも変化がありました。そうした変化がサッカーにどう影響しているのか、などなど。
「イナさんは、平日は遊んでくれたけど、休日は全然遊んでくれなかったですね。僕とは平日だけの付き合いなんですよ」などと、独身時代の裏話を話してくれたり、ピッチ外の話もなかなか面白かったです。
現在製作中のフットボールサミット、どうぞよろしくお願いします。
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スラムダンクもね。
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宮崎キャンプ取材〜宮崎産業経営大学との練習試合。
昨日は宮崎産業経営大学との練習試合。
30分×4本というやや変則的な形式でしたが、2014年シーズンになってから、これが初めての対外試合です。
新ユニフォームでのプレーもお披露目です。
1本目(2-0)と2本目(1-0)は、いわゆるAチームが出ました。スタートの布陣は[4-2-3-1]。GK西部、DFラインは右から武岡、稲本、井川、小宮山、ボランチにパウリーニョと山本、二列目は右から小林、中村、レナト、ワントップに大久保という顔ぶれでした。
雑感としては、「まずまず」と言ったところでしょうか。
そもそもミニゲームや紅白戦はやってましたが、フルコートでのゲームはこの試合が初めてでしたからね。その影響なのか、試合中の選手同士のボール回しの距離感にも違和感があった一本目という印象です。距離感の違いが、パス回しの強弱の付け方やその選択を慎重にさせたのか、パスミスを避けて、真ん中からではなくサイドから攻撃を組み立てようとするポジショニングや受け方をしていました。その結果、相手の圧力に簡単に掴まってしまうという場面が目立ち、なかなかいい形で前線までボールを運べませんでした。大学生相手なので、それでもゴール前まで行けてしまうのですが。
後ろでボールを動かす際のリズムもまだまだ。
この日は田中裕介、ジェシ、ノボリという去年の主力3人が入れ替わっていたこともあり、ビルドアップときの選手同士の呼吸もスムーズではありませんでした。ボランチのパウリーニョ含めて、もっと擦り合わせが必要ですね。ただこのへんは今年最初の練習試合なので、別に問題視することもないかと。まさに「ここから」っていうところですから。
良い部分もありました。
新加入の武岡選手は、右サイドで抜ける動きで小林選手と面白い縦関係の崩しを見せていました。田中裕介選手や實藤選手とも違った特徴が出せるチョイスになりそうな印象です。
試合後、憲剛選手に感触を聞きましたが、「今日は(試合を)やることが大事でしょ」と話していました。内容や結果うんぬんではなく、とりあえず一試合してみて、チームの感じを掴むような位置づけでしょ、と。というか、全体が始動してまだ数日ですからね。
3本目(1-0)、4本目(1-0)についても少し。
印象としては、大島選手とボランチを組んでいた谷口選手が際立っていた感じを受けました。中盤や後ろでボールの動かすときのポジショニングが良いですし(いわゆる隠れない受け方ができる)、CBがつけるボールにまず前を向き、そこから狭い場所にも縦パスを通せる技術があります。筑波大で風間監督のもとでやっていたのだから当然かもしれませんが、正直、想像以上です。ボールを正確に扱う技術に加えて、サイズがあるので、守っても最終ラインの前で防波堤にもなりますからね。なるほど。大学ナンバーワンボランチと言われるのも納得です。チームの志向するスタイルを考えると、新加入選手の中では即戦力になるかと思います。
試合後、そんな谷口選手に少し取材させてもらいました。やりとりはQ&A方式でどうぞ
—-試合の感想を。
「今年初めての実戦でしたが、そのわりにはやれたかな、と思います」
—-ボールを受ける技術が高いですね。
「まだまだボールを受けられるし、動きの質を高めていかないと思っています」
—-大島選手とのボランチ、やりやすそうでした。
「僚太は技術がある選手ですし、ボールを受けるのも上手いです。良い関係を築けていきたいです」
-----風間監督のこのスタイルのなかで追求していきたいことは?
「受けてつなぐことをもっと意識していきたいですね。今日はミスも多かったので」
-----森谷選手が去年移籍してきた時、風間監督から「思い出せよ」と言われたそうです。谷口選手は監督から何か言われましたか?
「思い出せとは言われてないですね(笑)。ちょっと前までは、もっと『前を見ろ』とは言われていました。横や後ろでつなぐことばかり考えていたので、前を向いてやれというのは言われていました。それは今も意識しています」
—-個人の目標設定。今年はどのあたりに?
「多く試合に絡むこと。簡単にスタメンで出れるチームではないですが、そういう思いは持ち続けたいですね」
—-ボランチとCB、試合に出る為にはどっちのポジションで勝負したいなどのこだわりはあるほう?
「こだわりはないです。『出たとこ勝負』でしっかりやりたいですね」
—-出たとこ勝負ですか。なかなか面白い言い方しますね、
「出たとこ勝負・・・いや、『出されたところ勝負』ですね(笑)」
—-ボールを触るのが好きなら、ボランチじゃないですか?
「ボールを触るのは好きではないんですよ。いや、好きなのかな・・・?できれば、あんまりボールは受けたくないかも(笑)」
—ボールを受けることを嫌がったら、風間監督に怒られますよ。
「あはは。ボールを受けてリズム作れるように頑張ります」
とまぁ、こんな感じで雑談みたいに聞かせてもらいました。出たとこ勝負ならぬ出されたところ勝負とは面白い表現ですね。確かに選手は、監督に出された場所で勝負しなくてはなりませんから。
シーズンはまだまだ始まったばかり。ここからどんなチームになっていくのか。楽しみです。
現在鋭意取材中です。
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僕の本もよろしく。
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中村憲剛選手と渡辺明二冠の対談も収録していますよ!例えばこんな感じで。
(渡辺二冠が先日サッカー大会で審判デビューをしたと聞いて)
中村;・・・えっ?(笑)主審で?ラインズマン(副審)すか!
渡辺:はい、子供の大会で。小学生のチームのコーチって何人もいるわけではないから、お父さんが審判の資格を取って協力するということは多いんですよ。オフサイドラインを見ながらスローインに備えてボールの行方を把握しなくてはいけないので、頭を使って大変でした。
中:将棋のほうが頭を使っているじゃないですか(笑)。
渡:いや、将棋の場合は一手交代ですし、相手の手番のときはこちらの時間は減らないですから、そこまで頭を使って考えてはいないんですよ。けっこうボーっとしてます。
中:えぇっ、ボーっとしてるんすか?
渡:朝10時からの長丁場なんで、一日中、ずっと真剣に考えていたらしんどいんですよ。
中:確かに。途中でケーキを食べてたりしてますもんね。
渡:小学生の大会なので15分ハーフだったんですけど、将棋は15分間ずっと集中していることはないんです。一手に1時間ぐらいをかけることはあるのですが、10分だけ考えて、また少し休むというリズムなんです。サッカーの場合は、ボーっとした間に何か起きたら大変ですから、気が抜けないじゃないですか。15分間の1秒も無駄にできないので、使っている脳みそが別でしたね。
中:その話、すごく面白いなぁ。
こんな感じで、お互いの深い話をしています。サッカーとの比較で色々話しているので、将棋がわからなくても面白いと思いますよ。
こちらも好評発売中。僕の本と同じ朝日新聞出版から出てます!大島選手の「実はひげが濃い」にウケました。
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