情熱大陸・安藤美冬。

昨日の情熱大陸。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 フリーランスの安藤美冬さん。
ノマドワーカーとして注目されている女性です。
 ノマドワーカーとはなんぞや、って話になりますが、ノマドとは「遊牧民」。一般的にいえば、「オフィスをもたずにいろんなところで仕事をする」、「インターネットを活用し、モバイルを駆使した働き方」をしている人といったところでしょうか。
 近年はモバイル機器の発達と、ネット環境が整備されてきたこともあって、喫茶店やカフェで仕事を完結させることもできるようになってきたわけです。マックのようにPCの電源を提供している席を用意しているお店も増えてきています。
 大まかにいえば、自分もノマドワーカーですね。
立場はフリーランスですし、普段の取材を終えてからの原稿は、いつもカフェや喫茶店で書くのがワークスタイルですから。お気に入りの喫茶店はいくつか確保してますし、「タイトな原稿のときはこの喫茶店で、ライトな内容のときはこのカフェで・・・・」みたいな位置づけもありますね。なんだかんだで、愛用しているのはルノアールですけどね。
 今回の情熱大陸では、安藤さんの働き方に密着していました。
オンエア中、ツイッターのタイムラインではこのスタイルに賛否両論が渦巻いておりましたねー。
 ただそれは、安藤さんがどうこうというよりは、彼女が何の仕事をしているのかというところがイマイチよく伝わらなかった、という番組内容に原因があった気がします。ノマドワークは、それが目的ではなく手段でしかないはずです。彼女がどんな仕事をしていて、そのためになぜノマドなのかを、もうちょっと掘り下げればよかったのに、そのワークスタイルばかりにフォーカスした表面的なドキュメントになってました。そういう意味では、もったいない放送でしたね。
番組の中で彼女は一冊の本を紹介していました。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)/岡本 太郎

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 岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」。
前職で悩んでいるとき、この本を読んで危険な道を選ぶことを決断し、一週間後に辞表を出したそうです。
ちなみにノマドに興味ある人はこのあたりを読むのがよいかと思います。どちらも僕は読みました。
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと/本田直之

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25歳からのひとりコングロマリットという働き方 ~仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.~/おち まさと

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書評:FC町田ゼルビアの美学。

どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
 今回紹介する本はこちら。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
「FC町田ゼルビアの美学」
著者は、エルゴラッソとJ’s GOALの水戸ホーリーホック担当で、J2やJFL、地域リーグも精力的に取材している佐藤拓也さん。僕らライター仲間は「サトタクさん」と呼んでおります。
 FC町田ゼルビアが昇格するまでの軌跡を追った一冊です。
 物語は、2010年の9月に届いた2度目の不合格通知から始まります。
この青天の霹靂ともいえる宣告に計り知れないショックを受ける、フロント、現場の監督(相馬直樹監督)、選手たち。シーズン途中に、自分たちの目標を失ったのだから、それは当然でしょう。そこで迎えた天皇杯・東京ヴェルディとの一戦。そして執念で掴んだ勝利。ここをきっかけに、スポンサーやサポーターを巻き込みながら、一体どう動いていったのか・・・・そんな「なぜFC町田ゼルビアがJリーグに入会することができたのか」について、困難を乗り越えていった様子が詳細に書かれております。この知られざる舞台裏はとても勉強になりますね。
 僕自身が一番興味があったのは、相馬直樹→ポポヴィッチ→アルディレスと続く、町田の監督の系譜についてでした。
昇格だけを目指すクラブにありがちなチーム作りや、監督が変わることで標榜するサッカーも変わってしまうクラブとは違い、その系譜には「こういうスタイルを築きたい」というこだわりが伝わってくる一貫した人選でしたから。そこには、やはりクラブによる「勝利至上主義ではなく、技術やアイディアを大事にする、子供たちの見本となるサッカーを」という確固たるビジョンがありました。本書では、その疑問もきちんと言及しております。
 「クラブの理念にあった監督を探してくる。だから、監督が変わっても、グラウンドで展開されるサッカーにぶれがないのだ。ただそれはクラブだけが作ったものではない。長い時間をかけて地域として作ったものである。だからこそ、変えてはいけないのだ。町田ゼルビアは、あくまで町田という地域の代表チームである」(本書より)。
 J1のなかでもまだ確固たるサッカースタイルを築いていないクラブもある中、この明確なビジョンは評価されるべきですね。現在、川崎フロンターレが後任監督を選任中だけに、いろんなことを考えてしまいました・笑。
 町田サポーター以外のサッカーファンでも、もっというと、サッカーに限らず、スポーツビジネスで熱を起こしたい人にもオススメしたい一冊ですね。
FC町田ゼルビアの美学: Jリーグ昇格を勝ち取った市民クラブの挑戦/佐藤 拓也

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◆サッカー本ソムリエ・いしかわごうへの献本、書評の依頼など問い合わせは go.ishikawa55@gmail.com までどうぞ。... 記事を読む