6月14日を振り返る。


 いやー、サッカーっていいですねぇ。
カメルーン戦の勝利、さすがに胸が熱くなったわー。

 昨日は日本対カメルーン戦の前に、六本木の某所で20:30から「カメルーン戦直前!エル・ゴラッソとスカパー! ツイスタがユーストリームをやっちゃいます 」の生中継。

いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」

 メインゲストに西部謙司さん。西部さん、やっぱり知識の引き出しが半端ない。話を振られると、どんな話題でもポンポン返しが出てくる。すごいわー。試合をリアルタイムで見ながら、デンマークの国民性とサッカーの関連性を話してくれるので、実に面白かった。僕なんぞがしゃしゃり出て邪魔してはいけないと思い、ほとんどイチ視聴者となって話に聞き入ってました。僕はたぶんこの立ち位置でよかった・・・はず。

 オランダのスタメンは、戦前の予想通り。ロッベンは間に合わず。対するデンマークは、怪我で欠場を噂されていたベントナーがスタメン。さらに「エネボルセン」という、西部さんも知らない選手に、一同の頭に「?」マーク。ただFKを任されたりして、意外と存在感があって、スタジオが盛り上がってました。前半終了後、「0-0でしのいだので、メンタル的にはデンマークのほうがいいかもしれません。後半もこのまま粘り強く進めば、デンマークにも勝機が出てくるのでは?」なーんてえらそうに言っていたら、開始直後にオウンゴールでデンマークが失点。あらら。クリアが味方の背中に当たるアンラッキーな形でした。

 失点をきっかけに、デンマークが立て続けにカードを切る。ベントナーもあっさり下げる。ベントナーの出来を聞かれたので、思わず「全然だめでしょ。ほとんど何も仕事してないですよね?」と酷評したら、スタジオ中が苦笑い。ツィッターでも「ベントナーが出ていたことにいま、初めて気付きました」との声が書き込まれたとのこと。やはり万全ではなかったんだろうな。

 後半途中に、日本対カメルーン戦のスタメンが発表される。
日本のメンバーは報道の通りだったけど、「おおっ、キーパー川島だよ!」、「おおっ、やっぱり本田ワントップ?」と盛り上がる。「というか、実質ゼロトップですよね?」とふると、「そうだね。ローマでトッティがやってた感じになるんじゃないのかな」と西部さん。カメルーンは、10番のエマナがなぜかベンチスタート。これがどうでるか・・・。そんな感じで予想フォーメーションをボードに書きながら、あーだーこーだ、話し合う。

 なおオランダ×デンマークは試合中。終盤、2点を追いかける状態になっても、オランダボールのときには、2ラインでブロックを構えて対応するデンマーク守備陣にはスタジオ中でつっこみ。国民性なのかもしれないけど、負けてるんだから、そこはバランス崩してでも誰かがボール取りにいくべきだろうよ、と。

 オランダの順当勝ち。
まぁ、ここはオランダにイチ抜けてもらって、しかもデンマークには早めに脱落してもらったほうがいいので、いい展開でしょう。

 生中継終了後、出演者一同すぐに移動して、予約してもらっていたスポーツバーで日本対カメルーン戦を観戦。

いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」

 なんとか開始5分前に到着。
試合前、さすがにみんなで緊張していました。西部さんの解説つき・・・すげぇ豪華ですよ。

ベンチには岡田武史。その横には大木武の姿が映る・・・ワールドカップのベンチに大木さんがいるんだもんな。甲府の練習後、オシムジャパンについて大木さんとよく雑談させてもらったのが、今からほんの3年前ですからね。人生って本当にわからないもんです。

 立ち上がりは、お互いに出方をうかがう感じ。
どちらも前から積極的にボールを取りに行かない。でもよかったのは日本のほうだったと思う。カメルーンは足元へのパスが多いので、FWに入った瞬間、日本の最終ラインと中盤3枚のプレスバックがよくハマリ、そのこぼれ球もよく拾えていた。攻撃の起点になる左SBエコトも、日本の右MF松井選手が仕掛けることで、ある程度守備に引っ張ることができていた。川島選手の表情が、いつもよりもかなり固い。心配していたら・・・・序盤にクロスボールの目測を誤り、相手選手と接触して腰を地面に強打。高地の影響でボールの軌道が伸びたのか、それとも緊張で身体が重かったのか、不安な入り方でした。

 試合が進むにつれて、主審が「これはJリーグ基準かっ!」っていうくらい、ちょっとした接触でファウルを取るタイプだと判明。日本はそこもうまく味方にすることができていたと思う。おかげでゼロトップの本田選手も、流動的な動きで前線に顔を出しながら、うまくつぶれてファウルをもらっていた。これで落ち着く時間をかなりかせげたと思う。

 
 39分のゴールは、お見事というしかないですね。
たぶんサイドからのクロスは徹底する狙いがあったんでしょうな。カメルーン守備陣がボールウォッチャーになる傾向があるというのは、かねてから言われていたことでしたし。それに本田選手のゴールシーン、大久保選手との競り合いでかぶっていたDF2枚はもちろん問題ありですけど、そのクロスをあげる松井選手の仕掛けに対するエコトの守備もルーズ過ぎますよね。それにしても本田選手のゴール、落ち着いている、いい流し込みでした。

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「名古屋グランパスや星稜高校には失礼やけど、過去を全て間違っていたものとした。なかったものとした。とりあえずゼロから始めようとした。で、どうするんやと考えた時、点を取りに行くスタイルを確立することを思いついた。そのためにはまず、メンタルを改善する必要がある。綺麗事じゃダメだと自分の頭を洗脳することから始めた。でもやっぱり、今までのプライドとかポリシーが邪魔をする。とりあえずそんなのいいからと、自分が間違っていたことにした。では点を取るためにはどうすればいいか。前に走らないといけない。基本ですよね。超基本。ボールを出したらすぐに前にダッシュした」

―――ゴールに近い位置にいないと点は取れない。
「誰かがシュートを打ったら、GKが絶対にはじくと思って詰めるとかね。ごく当たり前のことを毎日繰り返し練習した。するとだんだん脳が洗脳されていくんですよ。でも過去の自分が不意に出る。打てばいい所でパスしたりとか。洗脳するまで時間がかかった。2部リーグで決めた初ゴールは7,8試合目だったと思う。それが洗脳するまでにかかった時間ですが、その作業が一番難しかった。なにせ敵は自分の中に潜んでいたのだから」

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 これはある雑誌のインタビューで本田選手が語っていた、オランダで取り組んだメンタル改造についてです。何かを変えるというのはそれだけ精神的、肉体的に大変な作業なわけですが、この取り組みが日本中に歓喜を呼び込んだことにもつながったんですよねぇ。

 ゴールの瞬間、「おっしゃーーーーー!!」と笑顔でガッツポーズの岡田監督。顔は見切れていたけど、その横でたぶん両手をあげているであろう大木さん(笑)。

 そこから後半の戦い方はもうご存知の通り。
終盤まで日本の1点リード、だけど相手に完全に押し込まれているという展開は4年前と同じ。4年前は、小野の投入の意図が伝わらず選手が混乱し逆転負け。だけど今回は岡崎、矢野、稲本とメッセージが伝わる的確な交代策でした。バー直撃一本、ロスタイムにも川島選手が横っ跳びでかきだす場面では、思わず絶叫!(決まってもファウルだったけど)タイムアップの瞬間は、本当に胸が熱くなりました。日本人として、そしてサッカーメディアに関わる者のはしくれとして、最高の一日でした。

 帰りのタクシー車内では、街々で代表ユニを来て騒ぐ若者の姿がたくさん・・・あー、こういう熱がワールドカップなんだなと思う。きっとこの日の本田選手のゴールは、たくさんの日本人のハートを打ち抜いたんだろうな。ふふふ、一度突き刺さると、なかなか抜けないんだぜ、それは。そしてサッカーが世界中で愛されている理由も、たぶんそういうことなんだろうな。

以上、6月14日のドキュメントでした。

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