最近読んだサッカーの漫画本を紹介します。
「68m」
ビッグコミックスピリッツで連載されていた高校サッカーの短編集です。タイトルの「68m」はサイドバックの物語のタイトルです。68メートルは、ピッチの横幅の数値ですね。
全部で5作品が収録されているのですが、個人的には「ベンチウォーマー」という、全国大会に出場することになった高校のゴールキーパー2人の話が好きかな、やっぱり。
試合に出たいベンチを温めているサブキーパー目線で物語は進んで行きます。同じゴールキーパーというポジションでも、性格もプレースタイルも全然違う2人。でも試合に出るのは一人だけ。お互いに実力を認め合っているのだけど、それを素直には認めたくない、そんな微妙なキーパー心をうまく描いています・笑。
あとは「老牛」も面白いかな。
タイトルの「老牛」は、近鉄バッファローズ(っぽい)野球帽がトレードマークとなっている高校サッカーの顧問から。72歳。「ゾーンプレス」を信奉して、ひたすらトレーニングで走らせる一昔前の指導者といった風情で、そんな昔ながらの指導に反発する選手とのあれこれです・・・うーん、実際にありそうなシチュエーションですわ。
それぞれの物語の「テーマ選び」や出てくるエピソードを見ていれば、作者さんがどれだけサッカー好きなのかが十分過ぎるほど伝わるサッカー漫画だと思います。
68m: 手原和憲 高校サッカー短編集 (ビッグ コミックス)/小学館
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