クライフ哲学ノススメ。

 今日のエルゴラを読んでいると、クラシコが近づいてきているのを実感します。
前回のクラシコは、バルサが5-0でレアルを完膚なきまで叩きのめしましたからね。カンプノウだけに完膚なきまでに・・・とかダジャレ言ってる場合じゃないよ、まったく。ある意味、誰もの予想を裏切る結果でした。
 そして前回のクラシコといえば、正月にwowowで放送された「岡田武史×ヨハン・クライフ」の対談を思い出しますね。クライフの語るバルサ哲学に大きな感銘を受けた岡田氏は、翌日(数日後?)のカンプノウで、そのバルサ哲学を体現したサッカーでレアル相手に歴史的な大勝をおさめる場面を目の当たりにしています。理想の哲学を、現実のピッチにしっかり提示する・・・そりゃしびれるわな。
対談の内容は、このエントリーにざっくり書き起こしております。
頂上対談 岡田武史×ヨハン・クライフ ~フットボールの理想と現実
このエントリーでも紹介していた本に「クライフ哲学ノススメ」ってのがあります。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
この本を読んでもらえばわかると思うんですけど、やっぱりクライフって発想が面白いんですよ。例えば彼が使う場合の、「サポート」という言葉。
「普通はチームメイトがボールホルダーに寄っていって助けることを意味する。だけど、私の場合は違う。自分がプレーしようとしているときにチームメイトが寄ってきたら、逆に困ってしまう。スペースが消されてしまうからだ。これはとても迷惑なことだ。私のような選手に限れば、チームメイトが遠ざかる方がサポートになるのだ」。
 プレスをかけられても簡単に取られないだけのテクニックが、クライフにはある。ならば、スペースがあるほうが、ドリブルなどの選択肢が増える。ゆえに、チームメイトは近づかないことがサポートになる、という考え。言われてみればその通りなんだけど、35年ぐらい前にこういう発想でサッカーしていたなんだから、恐るべしですよ。こういう感じのクライフ哲学を紹介している本です。
 ちなみにクライフ関係で言うと、現在読んでいるのはこれ。
ミケルスの「勝つチーム」作り
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
クライフを育て、「トータルフットボール」を生み出したミケルス監督の指南書。チーム作りのプロセスをかなり詳細に語っています。自身の哲学から始まり、戦術的な見地、心理的なアプローチ・・・ものすごく濃い一冊。
 正直、かなり骨がありますね。監督が読む指導マニュアルみたいなもんなので、読み物気分ではなく、机に座って教科書のつもりで向き合わないといけない内容です。電車の移動中とか、そういうちょっとした合間に読みこなそうとすると、確実にやけどします(笑)。その覚悟のある方のみどうぞって感じです。僕もまだ現在進行形で読んでいる本です。感想は読み終わってから書きますわ。
クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書)/木崎 伸也

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ミケルスの「勝つチーム」作り トータルフットボール&バルセロナの原点/リヌス・ミケルス

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