「ボクらの時代」 斉藤和義×立川談春×千原ジュニア

 日曜日の朝にフジテレビで放送されている「ボクらの時代」。
今年、ロックミュージシャン・斉藤和義と、落語家・立川談春と、お笑い芸人・千原ジュニアの3人の組み合わせで語り合った回があったのですが、それが対談本になっていました。タイトルは「芸とロック――悩みながら前に進む」。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 対談の中で印象に残った箇所でも軽く紹介します。
 芸の話では、千原ジュニアが「話術の原点」を語ってました。
『僕はやっぱり、せいじと四歳違うのが大きいと思うんですよね。「今日、こんなことがあって・・・」という話すんのに、四歳って結構でかいんで、僕の話が拙いんですよね。ほんなら「なんやねんそれ、全然おもんない」って言われるんです。おもんなかったら聞いてもらえないんで、なんとか話を整理して伝えなあかんというのでずっとやってきたのは、そういうことなのかなと思うんですけどね。』
 確かに、小学生時代の四歳差って大きいですもんね。例えば1年生と5年生ですから。ジュニアの話術は、千原家でせいじ相手に鍛えられたのが原点ということですね。
あと興味深かったのは、落語家、お笑い芸人、ミュージシャン志望に対する、それぞれの見解。当時と今の時代背景の違いも含めて興味深かったです。
談春
『僕らのときは時代がバブルだったんで、「これが駄目でも飢え死にしないだろうし、夢だから一度目指してみよう」って言っていたのが、「何をやっても食えないのなら、好きなことをやろう」っていう若い子が多いですね。それがいいのかわからないけど、それをすごく感じます。 』
千原
『僕が入ったのは二十一年前なんですけど、そのときといまって全然違うんですよね。NSCというのも、当時はまだ一般には知られていなかったですし。関西ではちよっとヤンチャなやつなんかは「そんなことばっかりしていたら、吉本に入れるで!」みたいなん、言われてましたからね。それがいま、NSCの入学式に親と来るっていうんですよ。いまや逆に「そんなことばっかりしていたら、吉本入られへんで!」って言われるような感じなんで。
 吉本もそうですけど、お笑いの学校みたいなん、色んな事務所にあるじゃないですか。NSCはいま、ひと学年に大阪で千人、東京で千人いるんですよ。同期が二千人いるんです。僕らの頃は、同期はせいぜい二百人だったから、十倍になっているんですよ。それだけ皆がこぞって行ってるところに行くってのは、いかがなものかと思うんです。学校に入るより、落語家に弟子入りするほうがスタートは勝ちやと思うんですけどね。僕がいま十五歳で「お笑いやりなさい」といわれたら、迷いなく落語家目指しますね。』

斉藤
『音楽でも、音楽学校みたいのがあったり、ボーカル科みたいなのがあったり、そういうところに入る人って、全然駄目だと思う。「上手い」っていうか、音程を外さないとか、高い音域が出せるとか、ビブラートがうまくかけられるとか、「それが何なの?」って思っちゃうから、むしり学校に行く人はまずプロになれないんじゃないかと思ってしまうんですよね。 わかんないですよ? 演歌とかね、そういう世界では重要かもしれないですけど。
 でもジョン・レノンが、「ロックンロールは誰に教わるもんでもない」って言ってたんですけど、そりゃそうだわなと思う。歌いたいことを歌えばいいわけで。エンジニアのかたとかが基本的なことを教わりに行ったりするのはいいんですけど、僕は学校の必要性は全然感じないんですね。』

 これはお笑いやミュージシャンに限った話ではなくて、サッカーだって、サッカー専門学校だったり、スポーツライターの講座があったりしますからね。自分の業界にも照らし合わせてみると、なかなか考えさせられる指摘でした。
 他には、偶然タイムリーになった話題も。
僕がこの対談本を読んだのが、立川談春の師匠である立川談志が亡くなったニュースを知った直後だったんですよ。その立川談志のことがわかるエピソードも出てきていました。
<談春:談志との出会いについて>
『たけしさんより面白くて危なくて、とんがってて「なんでこの人は存在しているんだろう」ってビックリした。それから「この人の弟子になりたい」と思うようになって、追っかけて落語を観に行ったんですよ。追っかけ始めて一年半ぐらい経ったあるときに、談志の三十周年の落語会で古典落語の大根多をドン、ドンと二本やったんです。それを聴かされて、僕、立てなくなっちゃったんですよ。良いとか悪いとか評価できないんです。僕が中学生なりに色んな人を観て、「落語ってこういうものなんだろう」と思っていたルールを、談志の落語で全部ぶっ壊されちゃった。』
<談春:談志の弟子に対する教え方>
『三年経っても、五年経っても何もしないやつはそのまま置いておくだけなんですよ、談志は。といって「お前、もう辞めたほうがいいよ」とは絶対言わないんです。「売れなきゃいけないとは思うけど、売れないからって、誰が人生否定できるんだ。俺の弟子だっていう看板もらって一生遊んでんなら、それはそれでいい。ただやりたくなるやつが目指す商売だと思うけどな」ぐらいの、すごく優しい言い方をするんです。その辺は、みなさんが思われている談志のイメージとは、ちょっと違いますよね。 』
 こんな感じで3人が語り合っています。
放送分が中心なので、オンエアを観ていない人向けの本ですね。未公開トークは、「千原ジュニアがAVを見ない理由」ぐらいな気がします・笑。
ボクらの時代 芸とロック  ~悩みながら前に進む/斉藤 和義

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 この3人の関係性で言うと、立川談春と斉藤和義は「らくご×情熱大陸」のイベントで一緒に出演したりしています。
 立川談春と千原ジュニアは、2008年に開催された「大銀座落語祭2008」にゲストでジュニアが参加しています。そのとき披露したジュニアの落語「死神」に立川談春が感動して、楽屋まで握手を求めにいったというエピソードがあります。「あの立川談春が、一タレントがやった落語を観て、楽屋まで挨拶に行ったらしいぞ」って落語界でも話題になったらしいです。
 ちなみに千原ジュニアの落語「死神」は、チハラチークの#4に収録されています。聴かせますよ、これは。
チハラトーク#4 [DVD]/千原兄弟

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 斉藤和義は、最近、千原ジュニアとケンコバの「にけつッ!!」にテーマソング「あいされたいやつらのひとりごと」を提供しましたね。11月2日に発売されたばかりのニューシングル「やさしくなりたい」のカップリングに収録されてます。
やさしくなりたい/斉藤和義

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最近、ジュニアネタ、多いっすね。... 記事を読む

[紹介]山口絵理子「自分思考」

 最近、読みたい本が多すぎて大変です。
 今読んでるのは、こちら。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 山口絵理子さんの「自分思考」。
彼女を知ったきっかけは、3年前の「情熱大陸」。バックデザイナーとしてバングラディッシュで奮闘している様子が放送されていたんですよ。
 お金を持ち逃げされたり、仲間に裏切られたり、さまざまな困難に遭いながらも、「この国に人々だってできる」と、たくましく活動していくその姿。見た目は、笑顔がステキなごく普通の26歳ですが、その行動力や発言に、人間としての芯の強さを感じて、すごく印象的だった。情熱大陸マニアな自分の中でも、いまだにベスト3に入るぐらいのインパクトで、DVDに焼いてしっかり保存しております。
 実は一度、お話をさせてもらったことがあるのだけど、さぞかし気の強い方なのだろうなと思っていたら、「えっ?本当にこの人なの?」って思うぐらい、普段は物腰がやわらかくてビックリ。なんかすごく不思議な方でした。
 そんな彼女の思考をつづったエッセーです。
自分思考/山口 絵理子

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彼女がどういう生い立ちで、なぜバングラディッシュでバックデザイナーを始めたかは、この本に詳しいです。
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)/山口 絵理子

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裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)/山口 絵理子

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さて、今日から11月ですね。残り2ヶ月、頑張りましょう。
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[紹介本]『ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実』

どうも、サッカーブックソムリアのいしかわごうです。
今、移動中に読んでいる本はこちら。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
『ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実』
 先月末に発売された小宮良之氏の新刊です。
日本代表8人の物語を書き下ろしで綴った一冊。文庫本なので、あまり存在を知られていないかもしれませんね。いわゆる「人物モノ」ですが、小宮氏の人物モノは面白いので買って読んでみました。
・岡崎慎司―無心
・本田圭佑―岐路
・長友佑都―雑草
・森本貴幸―孤高
・大久保嘉人―背水
・家長昭博―才気
・中村俊輔―運命
・長谷部誠―誠実
 まだ途中までしか読んでいないのですが、本田圭佑選手のガンバ下部組織時代や名古屋でのルーキー時代のエピソードなどは当時から彼の野心家ぶりがうかがい知れて興味深いです。
 語りつくされた感のある代表選手の、さらなる本音が垣間見れるのでグイグイ読めます。気軽に買える値段(540円)ですし、代表選手の一歩踏み込んだ人物像に興味がある方は読んでみてはどうでしょうか。
ロスタイムに奇跡を 日本代表選手たちの真実 (角川文庫)/小宮 良之

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